事業紹介 | コアテクノロジー

独自技術が、
排水処理のあたりまえを覆す。

工場排水や下水を微生物によって処理する「活性汚泥法※」は、一定以上の効果が見込める技術として、広く普及しています。しかしそこには課題や限界があるのも事実。当社では未解明の領域が多い微生物研究に挑み、その課題を解消する独自技術を確立しています。

※活性汚泥法とは:有機物中に好気性細菌をはじめとする多様な微生物が共生した状態の「活性汚泥」を利用して、排水・下水中の汚濁物質を分解・吸収し処理する方法。その際に生じた汚泥の一部は、再び活性汚泥として利用されます。

汚泥の処理

前処理

従来法の課題大量の汚泥発生と、水質の変化

無機薬品を添加して排水中の油分を結合させ除去する前処理。薬品を多量に使用するため汚泥も大量に発生するうえ、脱水や焼却・埋め立て処理にかかるコストも多大です。また処理水のpH低下や無機凝集剤の残存が、この後に行う反応槽での微生物処理に悪影響を及ぼします。

アルシーのテクノロジー効率的に油を分離する「アルシーフロック N100シリーズ」

独自の有機系高分子凝集剤「アルシーフロック N100シリーズ」は、油が乳化したエマルジョン廃液の分離にも、少量で高い効果を示します。そのため汚泥の発生が非常に少量なうえ、含水率が約15%と低く脱水も不要となります。また、反応槽の微生物への影響もほとんどありません。

微生物処理に特化

微生物処理には、排水中に含まれる生物処理できない物質を選択的に除去する方法の確立なくして、安定的な微生物処理はありません。弊社は、各種工場排水中に含有される微生物処理阻害物質を選択的に除去する前処理技術を確立できたことにより、不可能を可能にしました。

微生物処理槽

従来法の課題バルキングによる悪臭とメンテナンスの手間

活性汚泥法の最大の問題の一つが、異常増殖した糸状性細菌が汚泥と絡み合い浮遊する「バルキング」。汚泥の固液分離が非常に困難となり、処理の停止や悪臭・汚泥流出の原因となります。バルキング発生時には、原因となっている糸状性細菌を選択的に殺菌し水中から除去することが必要です。

アルシーのテクノロジー選択的に糸状細菌を除去する「アクチゲン」

一般的には「バルキングが発生してから対処する」という考えで、糸状細菌の生態解明はほとんど進んでいませんが、当社では独自研究により、糸状細菌を選択式に除去する技術を確立。バルキング防止剤「アクチゲン」を投入するだけで、対策が完了します。

従来法の課題設備のための広大な敷地と建設費

従来の活性汚泥法で濃厚廃液を処理するには、水による希釈が必要となるため、曝気槽と沈殿槽のいずれも、広大な設備を要します。

アルシーのテクノロジーサイズと費用を抑えたプラント「バイオアルシー」

好気槽・嫌気槽・沈殿槽を「3槽建て」によって一体化・コンパクト化した独自構造のプラント「バイオアルシー」は、従来設備に比べ建設コストを低減。嫌気・好気処理を同じ槽内で連続的に行う方式により、濃厚廃液を希釈せず処理できます。

従来法の課題不充分な反応による余剰汚泥の処理コスト

好気性細菌のみを使用する従来法では、これによって処理できない物質は余剰汚泥となるため、前処理と同様、汚泥の脱水と焼却・埋め立てなどの処理が必要となり、産廃処理コストが発生します。

アルシーのテクノロジー排水の種類に応じた微生物馴養ノウハウ

当社技術の最大の根幹の一つと言えるのが、微生物の馴養と、好気性・嫌気性細菌の併用ノウハウ。汚泥中の多様な好気性・嫌気性細菌に、原水の含有物質の種類に応じた耐性をつけさせて増殖させ、難分解物質も処理できる状態をつくり、ベストなバランスを維持します。発生する余剰汚泥はごく少量です。

設備全体

従来法の課題設備を使いこなす難しさとランニングコスト

ご担当者様が「設備のプロ」であっても、微生物管理の専門知識はまずお持ちではないでしょう。バルキングなどの問題が起きれば、その都度コストや対処の手間(=人件費)も発生します。また、薬品の単価は低くても、多量に使用すればコストもかさみます。

アルシーのテクノロジー運用まるごとの安心感を、低コストで

日本アルシーでは、コンサルティングから運用までまるごとお引き受けします。WEBカメラとタッチパネルによる遠隔監視・操作により、「微生物のプロ」が迅速に対応。トラブルを未然に防ぐ適切な運用で、薬品・設備・人件費のトータルコストを大幅に抑えながらも、大きな安心感をご提供します。



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